「víz PRiZMA」、エンディング産業展@東京ビックサイトでデビュー

先月each tone最初の事業として発表、現在目下ブランドサイトオープンに向けて準備中の、バーチャル墓地新ブランド「víz PRiZMA」。この度、6月にエンディング産業展への初出展が決まりました。

エンディング産業展とは、葬儀・埋葬・供養に関する、設備・機器・サービスの集まるエンディング産業に関する専門展示会。葬祭業・墓苑・霊園管理者、寺社仏閣の宗教関係者、自治体の生活衛生関連の方々が、全国から28,000人、東京ビックサイトに集います。

歴史ある業界の盛大な一大イベントで、バーチャル墓地サービス「víz PRiZMA」を、どのような形でデビューさせるのか? 

藝術ベンチャーならではのアイディアと技を駆使し、サービス名「víz PRiZMA」の意である「水」と「プリズム(光)」を用いたインスタレーションで演出すべく、準備を進めています。

“「víz PRiZMA」の世界観”を多くの方々に知って、感じていただき、ひいてはこの展示会が、7月の「víz PRiZMA」サービススタートに向けて大きな後押しとなることを願いながら、社内一同チームワークで臨みたいと思います。

以上、本日のご案内担当は船木でした。

エンディング産業展(セレモニージャパン)
2021.6.9(水)・10(木)・11(金) 10:00〜17:00
東京ビックサイト青海展示棟 B棟
http://ifcx.jp/

夢を“かたち”に

桜も過ぎ、つつじの季節になりました。本日のエッセイ、柿田京子がお送りします。

each toneは先月、最初の事業であるバーチャル墓地のブランド「víz PRiZMA」(ヴィーズ プリズマ)を発表しました。(【ブランドリリース】 – each tone 合同会社 (each-tone.com)) 5月には、「víz PRiZMA」ブランドサイトを公開。7月のサービス開始へ向けて、走り続けてまいります。

この3ヶ月は、1年分くらいの重みがありました。出会った方々の数は、早くも3桁。早朝から深夜まで、情報やアイデアが交錯して積もる中、初期のつたない発想に、どんどん具体的な方策がついていきました。たわいのない“夢物語”につきあい、貴重な支援をくださった無数の方々に支えられ、夢が“かたち”になりつつあります。

「víz PRiZMA」では、いくつかの先端技術を活用します。そのひとつ、“生体認証”の領域では、全く専門性のないeach toneメンバーに、大学の先生、要素技術をもつベンチャーの皆さん、光学領域の老舗企業、医師、写真家、聴覚専門家の方々などが、それぞれの見地から応援をくださいました。“ブロックチェーン”領域は、最先端を学んだ学生ベンチャーさんが支えてくれます。

これまで存在しなかった類のサービスを、既存の法的枠組みでどう守るのか? はるか未来におよぶサービススコープの規約作成は、難易度MAXとなっていますが、こちらも意欲あふれる弁護士の先生方と挑戦中。知財を支える辣腕弁理士の方々も。

ピンチのたびに、デザイナーやPRプロ、マーケティングと各領域の素晴らしいタレントが現れる、シェアオフィスRYOZAN PARKの人的ネットワーク。思いのほか充実していた、国と自治体の創業支援。そして、企画初期からずっと支えてくれる、東京藝術大学DOORの「墓biz」メンバーをはじめとする、多くのみなさん。

いま、私たちは、ウォルト・ディズニーの言葉を思い浮かべています。

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All our dreams can come true, if we have the courage to pursue them. I only hope that we don’t lose sight of one thing – that it was all started by a mouse.

夢を求め続ける勇気さえあれば、すべての夢は必ず実現できる。いつだって忘れないでほしい。すべて一匹のねずみから始まったということを。

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「一匹のねずみ」は、多くの方々の力を集め、ディズニーランドとなり、無数の幸せを育てました。私たちのインスピレーションも、やがて“かたち”なり、だれかの支えになれればと。

「~藝術の力を社会へ~」そして「すべてのいのちと 幸せを」。

いろいろなことがあります。良くないニュースも日々飛び交います。でも、心からの感謝をこめて。

そう、世界は美しいのです。きっと。

10年の時の経過に思う

3月11日。

港のカモメが一斉に飛び立って旋回する中、林立する高層ビルがぶつかりそうにたわみ、揺れるオフィスの中では書類や事務用品が散乱していきました。交通機関が止まり、通信が途絶え、学校にいる子供たちの安否もわからないまま、乗り捨て渋滞でごった返した深夜の国道を、自宅へ向かって歩き続けました。水道管が破裂して、ところどころ川のように水があふれる道。停電で真っ暗闇な沿道。首都圏ですら、こんな有様でした。

あれから10年が経ちました。

多くの方々が、現実の“重さ”に向き合いながら過ごした10年。復興が順調だと思われる方も、そう思われない方もいらっしゃるでしょう。10年が長かった方も、昨日のように感じられる方もあるでしょう。やるせなさ、怒り、もどかしさ、忍耐、あきらめ。絆、温かさ、助け合い、夢、希望。だれが悪いわけでもない、しかし、決して良かったわけでもない。様々な想いが交錯する中、「10年の時が流れた」という確かな事実がそこにあります。

あの頃苗木だった街路樹は、いつの間にか大きく枝を広げました。あの時生まれた“いのち”は10歳になり、子供たちは大人へと成長しました。そして私たち大人は、皆あれから10歳老いています。そう、人があがいていても、信じられないような現実が在っても、良いことにも悪いことにも全く構わず、淡々と時は進むのです。

震災直後、ガソリンの供給が滞り、車すら使えなくなった時期がありました。当時、自動車会社で電気自動車(EV)の担当をしていた私は、発売したばかりのまだ珍しかったEVをもって、被災地を駆け巡りました。蓄電池にもなりうるEVの大いなる可能性を感じながら、目の前の方々の支援という意味では、大したことはできなかったように思います。そのEVも、今では車の未来を変えるほどの存在に成長しました。

私たちは何をすれば良かったのか? これから何をすれば良いのか? おそらく、答えなどなかったし、これからも見つからないでしょう。ただ一生懸命、日々を積み重ねてきたという実感があるだけ。

やがて尽きるであろう自らの“限りあるいのち”を燃やしながら、どうしたら良いのか、気の利いた答えがなかなか見えない毎日に、それでも愚直に歩みを進めていくしかない日々を、何とも愛おしく思うのです。積み重ねた一生懸命の、ほんの一部が、どこかでだれかの光になっていればうれしいなと、かすかな願いを込めながら。

執筆は、柿田京子でした。

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