ヨーロッパの風を受けて ~今夏の滞在レポート~ ①

ほぼ3年ぶりに日本を離れ、1ヶ月ほど欧州に滞在してきました。
色々な現地案件を詰め込み、日本とのやりとりもしつつ、オンラインでピッチ4件に参加とあわただしいスケジュールでしたが、いつもとは違う風を受ける感覚が心地よく、長らく自分が心身ともに“閉じこもっていた”と感じました。

とりとめもなく、欧州で思ったことを綴ってみます。

世界のハブDubai。深夜・早朝も各地からの発着便が絶えず、トランジット客が行き交う。

私たちは日頃、日本が真ん中あたりに位置する世界地図を意識に置き、毎日おいしくごはんをいただき、一喜一憂しながら仕事し、メディアの報道を映画のように眺め、家族や友人たちと幸せに過ごせる毎日を送っています。そのような中、そうとは気づかず平和ボケに陥り、視野が狭まり、思考が硬直していたかも知れないと気づかされた旅でした。

閑散とした成田空港から3便しか飛ばなかった夜、ドバイは発着便でごった返していました。感染対策をとりながらの経済活動全開で、世界の大動脈に心地よいハブを提供する小国。困難への対峙は、閉鎖と我慢でなく、工夫による日常の継続にも分があるのかも知れないと、思い直しました。「海外は感染対策がなっていない」と評しがちな日本ですが、果敢にウイズ・コロナに挑戦する世界と、もう少し足並みを揃えても良いのかも知れません。

ドナウ川に浮かぶマルギット島。週末の午後を噴水広場でくつろぐ人々。(Budapest, Hungary)

コロナよりも戦争の影響を感じてしまう欧州。エネルギーがひっ迫し、物価が高騰する中、ウクライナの方々は、目の前にいらっしゃいました。開戦からすでに6ヶ月。とにかく安全な場所に移り、仕事を探し、生き抜いていく方々の姿。武力行使はもとより、制裁も含め、それが人々の生活に及ぼしている影響を思うと、政治とは何であるのか、権力や武力を伴ったネガティブパワーをシールドする力を得ることはできないのか、深く想いを馳せずにはいられません。人類が様々な新しい力を手に入れた21世紀、もしかすると、人が人を虐げることをシールドする力は、意外に私たちのそばにあるのかも知れません。

ハンガリーワインの将来を担う、ワイン協会&バイオダイナミック農法の最前線Kristinusの皆さんと

心温まる出会いがありました。ハンガリーワイン協会のお力添えで、中央ヨーロッパ最大の湖バラトン湖畔のワイナリーを訪ね、自然派ワインに注力されている方々とお話することができました(⇒ 詳細はこちら)。冷戦に翻弄されて衰退した伝統のワイン造りを、30年かけて復活させ、さらに地球や人に優しい農業を目指す。数々のファミリー・ヒストリーに心打たれ、何とかこの方々の活動の一助になりたいと思うのでした。

ドナウ川クルージング船から、ブダ城を望む(Budapest, Hungary)
ドナウ川クルージングディナーでは、ST.ANDREAのPINOT NOIRに出会えました

後半はドイツに移動し、大奮闘。その様子は、また次週お伝えします!

víz PRiZMAが、「週刊朝日」および「AERA.dot」で紹介されました!

「祈りをメタバースへ」のメッセージに呼応して、週刊朝日記者の佐賀旭さんがvíz PRiZMAを取材に来てくださいました。読者の皆さんに、昨今よく話題の「メタバース」について知っていただき、親しみを感じていただこうという記事です。

「メタバース」って何だ? 「年齢」「性別」から解放された別世界(1/3)〈週刊朝日〉 | AERA dot. (アエラドット) (asahi.com)

ブドウの記憶 ~ブドウはワインになり、この世に存在した記憶を、時を超えて伝えるのです~

トカイ(ハンガリー)Gróf Degenfeldの華やかさ際立つ白ワインTerézia(Hárslevelű)

こんにちは。柿田京子です。関東地方も梅雨に入りました。傘が手放せない日が続きますが、みなさまお元気でお過ごしでしょうか?

ブダペストでハンガリーワインのおいしさに感動してから早3年。ハンガリーワイン協会をはじめ、さまざまな方々とのご縁がつながり、最近ワインの話題が増えました。

ワインは一切の混ぜ物なく、純粋にブドウだけから造るお酒。時間をかけ、樽で熟成させたり、瓶に詰めてから寝かしたりもしますが、その味の「9割はブドウ畑で決まる」と言われています。つまり、ブドウの種類とその土地の環境 ― 土壌や水、日当たりや風通し、気候など ― がワインの決め手。自然の不思議な力に、人が心をこめて寄り添い造りあげていく、芸術作品のようなプロダクトなのです。

ワインの味わいを表現する言葉は、実に繊細です。写真は、ハンガリー東部トカイ地方の名門ワイナリー、グロフ デゲンフェルド(Gróf Degenfeld)の白。使用ブドウは、この地方の地場品種ハールシュレヴェリュです。日本ではあまり馴染みのないブドウ品種だと思いますが、こうした珍しいブドウに数多く出会えるのも、ハンガリーワインの魅力のひとつ。
ちなみにこのハールシュレヴェリュは、とても主張のある存在感たっぷりの白で、私の「白」の常識を圧倒して覆してくれました。「モモや洋ナシ、リンゴ、グレープフルーツ、レモン、白い花、レモングラスなど様々な香りがギュッと詰まった華やかさ」なんて評されたりしています。

私のワインの師匠は、ワインの味わいから、実にさまざまなことを読み取られます。ブドウがどのような地域で育ったのか、寒冷地か温暖な場所か。日当たりは良かったのか、風通しはどうだったのか。「日当たりの良い小高い丘の上。さほど寒くない地域ですね。海が見えるところかもしれない。。少し、潮風が感じられる。」などと、グラスに注がれたワインから、広大な風景が拡がるような描写。あとからワイナリーの写真を見ると、実際それが、かなり当たっているのです。

ブドウ自体は、その年でいのちを終えますが、ワインになることでその記憶をつなぐのです。ボトルに詰められ、時を超えて、地域を超えて旅をして、見知らぬだれかの食卓で、そのブドウ畑の様子を再現して見せるのです。受け取った私たちは、見たことのない景色に心躍らせて、ちょっと幸せになれる。

ワインに触れながら、これは、私たちがvíz PRiZMAで行っていることと同じだな、と思ったのでした。かつて生きた人の想いを受け取り、少し幸せになるアートの世界は、ワインみたいなものかな、と思ったりするのでした。

人形からの不思議なまなざし

こんにちは高橋です。

いきなりですが『PUIPUIモルカー』をご存知ですか。モルモットがクルマになった世界の「モルカー」たちが活躍するストップモーションアニメです。 

2021年1月のテレビ放送開始直後から話題が沸騰し、今秋の新シリーズ放送が発表されたばかりの人気作品です。 

私も放送直後からそのコロンとしたフォルムとトコトコ走る小ぶりな足の虜になり、映画を鑑賞したり、アートブック等の書籍やぬいぐるみを購入して世界観を楽しんでいます。 

モルカーの魅力は色々ありますが、そのひとつに瞳があります。モルカーのボディは羊毛フェルトで瞳は半球状のアクリルパーツできています。瞳はただのアクリルパーツで、動きはありません。目が飛び出るほど驚いた際の表現として、サイズを極端に大きくしたり、時々まぶたで表情をつけることもありますが、基本的には真ん丸なパーツのまま使用されています。 

しかし、物語の中でポンと跳ねたり、耳をパタパタ震わせたり、手足を縮めたりのアクションをすると瞳に困惑や喜び、得意満面、悔しさ、のような実に多様な感情を見出すことができます。フェルトのキャラクターが動くと、その動きに応じて表情がどんどん変わっていくように見えました。 

とはいえ、瞳は動いていないのです。もしかしたら、瞳が動かない分、こちらが何らかの意味を見出したくなるのかもしれません。

視聴者として、テンポ良く展開するストーリーに引きこまれていくので、モルカーが追い詰められる場面では本当に気の毒に、大活躍の場面では自信たっぷりの顔として受け止めます。おおいに感情移入しているからこそ、目つき顔つきが動くように見えるのでしょう。 

一方で、瞳のアクリルパーツに意味を見出したくなるのは購入したぬいぐるみでも同様です。

床などにちょっと置いてある時は、生き物を象ったモノが落ちている。作り物っぽいというか、そこだけ時間が止まっているような虚無感があるのに、抱き上げて瞳を覗くと、たちまち活き活きと見つめ返してくれるように錯覚します。 

人というのは、アクリルパーツであっても、それが瞳だと感じれば「まなざし」を覚えるようにできている。その不思議な現象をぬいぐるみによって体感する日々です。 

今回は瞳のもつ不思議な魅力として、ストップモーションアニメの人形を連想いたしました。弊社のファーストプロジェクトvíz PRiZMAも「まなざし」のもつ暖かな記憶を大切に伝えていくものとして、暮らしをサポートするものとなれば心嬉しく思います。

直系約3㎝はある、ぬいぐるみの大きな瞳。

バラに囲まれて過ごした5月 から、初夏へ ~花言葉に想う~

each toneがお世話になっているシェアオフィス、RYOZAN PARK 巣鴨GRAND。この建物の入口には見事なバラのアーチがあり、今月は、赤・ピンク・白、色とりどりのバラに囲まれ、日々癒されていました。その5月もあと2日。日差しが初夏の訪れを告げています。

バラは「美」「愛」の花言葉をもち、さまざまなプレゼントシーンや、愛の告白にも贈られる人気の花ですね。花の色(赤、ピンク、白、紫、黄色、緑など)ごとに意味合いが異なり、また贈られる本数によっても、さらに意味が加わります。ご存知でしたでしょうか?このあたり、お詳しい方々も多いことでしょう。花言葉に寄せて好きな花を選び、想い込めて贈る―ここからこれまでに、数えきれないほどの物語が生まれたことと思います。

思えば、私たちの毎日は、見て聞いて、感じて、想いをこめて発信することの連続です。生活とは、生きるとは、この繰り返しなのだなぁとしみじみ。込めた想いによって未来が変わることも。そして、どのような想いを込めるかは、本当に自分次第。様々なことを感じる毎日ですが、せっかくならば、少し心を強くして、良い未来が望めそうな想いを込めてみたいですね。

私たちの1stプロジェクト「víz PRiZMA」(ヴィーズ プリズマ)も、「想いを込めて贈る」ところは花と同じです。テクノロジーの力を借りたおかげで、時間や空間を超えて、未来の人々に想いを届けることができるようになりました。昔であれば、動物の絵が描かれた洞窟の壁画や、象形文字を刻んだロゼッタストーンなどがvíz PRiZMAの仲間かも知れません。
víz PRiZMAのお客さま方が、どのような想いを込められるのか? 未来の人々が、そこから何を感じとってくれるのか? 壮大な実験⁈が始まっています。

ちなみに、バラのお話に戻りますと、「青色のバラ」はもともと自然界になく、そのために青バラは「不可能」「存在しない」という花言葉をつけられてしまった幻の花でした。ところが2002年、サントリーがバイオテクノロジーを用い、パンジーの青色遺伝子を組み込むことで、ついに青いバラを実現させます。日本発です!
これにより、それまで「不可能」とされていた花言葉も、「夢をかなえる」「奇跡」に一変。今では、青バラは普通に見かける花となり、夢に向かって挑戦する人によく贈られるそうです。

季節の移り変わり、時の流れ、時代の流れを感じながら、青いバラのよういに、ゆるやかに世界を変えていきたいと、きょうも想いを新たにしています。

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