ウミガメの来る浜へ

秋になる前に、やっぱり海を見ておこうと、each toneみんなで、少々遅めの夏休み。

まっすぐな道をひたすら歩き続けたその先に、むき出しの太平洋がひらけていました。

ひたすらまっすぐな道
太平洋、この向こうはアメリカ。 ここの砂浜には、ウミガメが来るそうです。 

地球の丸さが感じられそうな地平線・水平線を眺めながら、いつもとは違う世界に浸ってきました。ウミガメには出会えませんでしたが、カニと戯れてきました。

東京にいても、狭い部屋の中でも、パソコンに向かっていても、この広い空と海を心に蓄えていたいものです。非日常の刺激って、いいものですね。ささやかな遠足レポート、柿田京子でした。

締切9月7日 víz PRiZMAモデル会員募集中 

急に涼しくなり、急いで衣替えをされた方も多いのではないでしょうか? さて、本日は改めて、柿田京子よりvíz PRiZMAモデル会員募集をご案内します。

each toneの1stブランド「víz PRiZMA」では、いま「モデル会員」を募集中です。

「モデル会員」とは、víz PRiZMAの広報活動にご協力いただく会員さま。サービスを体験しながら、その感想をインタビューで語ったり、藝術ワークショップで創る作品を披露したり、また、コミュニティ活動の様子をレポートいただいたり。each toneホームページをはじめ、web記事、動画、写真など、各種PR活動のフロントラインに立っていただく予定です。ちょうど、雑誌の「読者モデル」をイメージしていただければ、わかりやすいかと。

今回のモデル会員には、通常55万円(税込)の入会金を100%OFF。サービスへ完全ご招待します。広報活動へのご協力は、2022年12月末までですが、ご協力終了後も、víz PRiZMA会員として、サービスを受け続けることができます。

アーティストと共に、想いをこめた作品を創る「藝術ワークショップ」、作品をデジタルアートとしてバーチャル空間に飾る「ギャラリー」、思い出のデータを未来へ届ける「タイムカプセル」、藝術活動にふれながらより良く生きるを楽しむ「コミュニティ」、斬新なサービスに触れながら、感じたことを世界に発信してみましょう。

おそらくvíz PRiZMAの歴史の中で、100%OFFは今回だけでしょう。サービスリリース記念企画!each tone サポーターのみなさま、víz PRiZMAファンのみなさま、気になる方はぜひエントリーください。

詳細は、こちら⇒ https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000076447.html

エントリーは、こちら ⇒ https://forms.gle/ddd92n4vrAdte6ng9

締切は9月7日。もう少しだけお時間があります。たくさんのみなさまのご応募をお待ちしています。

お盆に想う

夕焼雲(撮影:柿田京子)

お盆です。帰省して、故郷で家族・親戚一同で集い、ご先祖様の精霊をお迎えするこの時期。コロナ感染が全国に拡がり、帰省もままならぬ状況ですが、みなさまいかがお過ごしでしょうか? 都会での忙しい日々、お盆であることすら忘れてしまいがちな方もいらっしゃるかもしれません。きょうは、柿田京子が自身の子供時代にさかのぼり、お盆の思い出を語りたいと思います。

紀伊半島三重県。伊勢神宮をもう少し南へ下り、伊勢志摩の「志摩」と呼ばれるエリアに、私の父の故郷はありました。リアス式海岸の入り組んだ奥の入江。海苔や牡蠣の養殖が行われ、背後には、ミカン畑が広がるなだらかな山が迫り、山海両方の幸に恵まれた、温暖で風光明媚な、ひっそりとした田舎です。

家々の間に田畑があり、当時はまだ開墾用に牛がいて、休耕地で草を食み、ウモォ~と、のどかな鳴き声をあげていました。カブトムシ、クワガタ、セミ、そしてホタル。子供たちの気になる生き物はふんだんにおり、時々、畑の作物目当てで、イノシシ、サル、シカなども現れました。

このような田舎で過ごすお盆は、小学生の私にはまさに非日常。迎え火を焚き、盆提灯をつけ、きれいに飾られた仏壇に手を合わせ、年長の従兄たちから「この世から旅立ったご先祖さまの精霊が、お盆にはここに帰ってくる」という物語を粛々と聞き、みんなでその世界観に浸りました。

お会いしたことのない「ひいおじい様やひいおばあ様が、すぐそこで見ている」などと言われて、ものすごく緊張して、怖くて夜の廊下を歩けなくなったり。「ご先祖様は、子孫には決して悪さはしない」と言われて、ほっとしたり。

この村でも、戦時中にはほとんどの成人男性が駆り出され、南方で玉砕したそうです。高齢者と女性・子供だけでその後を乗り切ったこと、子供だけ取り残された家も多くあったことを聞き、やむなく旅立つしかなかった人々も、ここに戻ってきて、今一緒にいるのかと、想いを馳せたり。

人間の想像力は果てしなく、夕焼けが夜の闇に代わりつつある空を背景に、オレンジ色に灯された送り火を見ながら、精霊たちがあの世へ帰っていく姿を、私は自身の心の中に焼き付けたのです。

人は、記憶の世界に生きているのかも知れません。あるいは、記憶に根付いた想像や幻想の世界に生きているのかも知れません。この世から人の命がなくなっても、その人を大切に想う人の記憶の中で、「存在」は生き続けます。そして、その存在は姿がないまま、まだ生きている人々を癒し、勇気づけ、明日へのエネルギー源となっていたりするのです。そのような大人たちをたくさん見ながら、私は大人になりました。いつしか、かつての大人たちがいなくなり、それでもその存在は、私の記憶の中で消えず、衰えず、時折全く思いがけないひらめきやエネルギーなって、今の私を支えてくれたりします。

とうの昔に、牛はいなくなり、耕作はすべて機械に。田舎でも核家族化が進み、親戚一同が集まる機会はほとんどなくなりました。ホタルも珍しくなりました。今でも、迎え火は焚かれているのでしょうか? 時代とともに移りゆく伝統としきたり。庶民が何気なく受け継ぎ、生活の中で伝え続けてきた身近なヘリテージを、形は変わっても、その想いは、未来へつなぎ続けたいと思います。

each toneの1stプロジェクト「víz PRiZMA」(https://www.viz-prizma.com)には、幼かった私を育んだ、日本の風土が流れ込んでいます。

この夏を、全力で走り抜ける — 初年度下期のスタートです

7月になりました。each tone創業から半年が経過。今月より、初年度下期がスタートします。

思えば、厳寒の最中に事業プランを練り、神田明神に祈願し、会社設立に奔走した1月が、ずいぶん遠い昔に思えます。ずっと密度の濃い時間を過ごしてきたため、この半年が3年くらいに感じられます。新しく出会った方々の数は、3桁に達し、多くの知恵とアイデアに支えられながら、あの時、紙の上に描いた世界が、いま、「víz PRiZMA」(ヴィーズ プリズマ)というブランドになって、現実に姿をあらわし始めました。

「こんなことをやりたい」という着想は、当初よりありました。メンバーそれぞれ、似たような想いを抱いていたはずです。しかし、この“ぼんやりした着想”を、共通認識を伴う「言葉」に落としこむには、実に膨大な時間とエネルギーが必要でした。ネーミングひとつ、ロゴひとつに、深い議論が重ねられ、言葉に意味が、意味に言葉が、重ねられていきました。

アイデアをかたちにする第一歩、言葉へのdeep dive。このアート冥利に尽きる創作の毎日に、私たちは深く埋没しました。RYOZAN PARK巣鴨にこもりながら、意識だけは、「虹彩(アイリス)」を虹の神様だと位置づけたギリシア時代へいったり、「víz PRiZMA」の名前の由来であるハンガリーへ行ったり、虹彩認証の歴史を紐解いたり、日本各地のテクノロジーベンチャーさんとお話しさせていただきながら、季節は過ぎていきました。

言葉になったアイデアを、ビジュアルに変換したり、サービスに創りこんだり、そしてシステムに紐づけたり。自分たちだけではできないことを、様々な領域の専門家が助けてくださいました。新しいサービスをいろいろな角度から深く理解し、期待を寄せてお力添えくださったプロフェッショナルの方々。心から、ご一緒できて良かったと思います。

目の前に積もった「今日やる」作業の山を片付けつつ、減っていく手元資金の残高を横目で眺めつつ、サービスの創りこみをしつつ、中長期への道筋をつけつつ…。やるしかない毎日の中で、メンバーの才能の引き出しが次々と開き、ひとは、これまでやったことのないことでも、やり出すと結構できるのだなあと、人の適応力と才能の奥深さを垣間見たりもしました。

先月からは説明会が始まり、お客さまとお話しする機会が増えました。ずっと企画を練ってきた私たちには、無意識のうちに慣れて当たり前になってしまった概念が、はじめての方には、不思議だったり、わかりにくかったり。そもそもの発想自体に、疑問を呈してくださる方もいらっしゃいました。その一方で、私たち以上にこの世界観に入り込み、私たちが考えも及ばなかったようなインスピレーションを与えてくださる、スーパーファンのような方々も現れました。

まだ生まれたばかりのサービスですが、たくさんのお客さま方のアイデアを採り入れ、その声に刺激をいただきながら、一歩一歩、さらに良いものを目指していきたいと思います。

梅雨があければ、夏が始まります。「víz PRiZMA そして、いのちは“光”になる」、víz (ハンガリー語:水)にちなんで、みずみずしい感性をもちながら、七色に輝くPRiZMA(ハンガリー語:プリズム)の光をもって、社会の課題のかたわらに、あり続けたい。

もっと多くの、さらにたくさんの方々に出会い、プリズムの光をお届けするために、私たちはこの夏を、全力で走り抜けたいと思います。

víz PRiZMA ~「瞳」(虹彩)から拡がる世界観

each toneの1stプロジェクト、「víz PRiZMA」(ヴィーズ プリズマ)がスタートしました。
本日はこの世界観を、改めてご紹介したいと思います。柿田京子がお送りします。

「víz PRiZMA」は、便宜上「バーチャル墓地」と紹介されていますが、単なる墓地ではありません。インターネット上にあり、スマホやPCでアクセスできる便利で経済的な墓地であることはもちろんですが、それをはるかに超えた奥深さを伴う、「生きる」にフォーカスしたサービスなのです。

ひとは、自分がやがて死を迎えることを実感できない生き物で、あたかも永遠の時間を生きるかのように、無意識に日々を過ごします。死なない前提に立ち、ついつい、くだらない争いごとや、しなくてもよい雑事に、時間を費やしたりしがちです。しかし、どのような命も最期を迎えます。これは残念ながら、明白な事実です。ともすると、平均寿命などを横目に人生を語りがちですが、実際のところ、ひとは皆「いつ死ぬかわからない命」を生きています。

「víz PRiZMA」は、終わりを見据えることで、自身の限りあるいのちを意識するところから始まります。入会後、最初に体験するワークショップでは、限りある時間を“より良く生きる”ことに真剣に向き合い、想いをこめて、アーティストと一緒に作品を創ります。作品は、自身の誓いの象徴として、“生きる”を支える糧に。そしてやがて、精一杯生きた証としてバーチャル空間に展示され、未来へ手渡されていきます。

víz PRiZMAは、「瞳」(虹彩)から拡がる世界観でできています。

ひとは、瞳で世界をとらえ、瞳を介して自身の想いを世界へ発します。時として、目は言葉よりも雄弁です。「心の瞳」といわれたりしますが、瞳は、視力の有無にかかわらず、本質的な世界をとらえます。「本当に大切なものは目に見えない」*ように、まぶたを閉じたところから拡がる世界もあるのです。

瞳(虹彩)の文様は、その人の独自性を示す、唯一無二のもの。DNAが同じ一卵性双生児であっても、虹彩の模様は異なります。よって、虹彩データは認証に使われたりするのです。虹彩のことを英語でiris(アイリス)と言います。アイリスは、ギリシア神話に登場する「虹」の女神の名前。虹は、この世と天界を結ぶ懸け橋で、アイリスは、ここを司っているのです。瞳(虹彩)は、まさに、この世とあの世をつないでいるのですね。

遺骨ではなく、瞳をモチーフにしたことで、「víz PRiZMA」の世界は、生きること、そして旅立ったあとも含めた壮大なものとなりました。自身が、そして大切な人が、瞳でとらえた世界・瞳から発した世界の記憶を、果てしない想いと共にデジタルアートに委ね、未来へ残していきましょう。

遠い未来、あなたの子孫たちは、大木の根元から生い茂った木を見上げるように、自身のルーツをアートのかたちで受け取り、自らを形作ったいのちの数々想いを馳せることでしょう。

* サン=テグジュペリ「星の王子さま」より引用