「過去」を考えることで浮かび上がってくるもの

こんにちは髙橋若余です。

過去をふりかえり、現在を見つめ、未来を展望する。
これが今取り組んでいる「víz PRiZMA」のワークショップの核です。

本日はこの3つの要素のなかでもとりわけ過去について、自らにあてはめて考えたことを書いてみます。
わたしにとって「過去をふりかえる」はとても困難です。

過去をふりかえるといっても、どうしても直近の数年間のちょっと苦々しい記憶が鮮明に蘇ってきます。なぜなら、よほど楽しいことでないかぎり、嫌なことやつまらないことの方を繰り返し反芻してしまうからです。
わたしは、本当に嫌なできごとは、現在の楽しみの総量を増やし、押し流すことで忘れるようにしてきました。
そもそも重要でないと頭の中で判断したことは、まるで穴が開いたように記憶からこぼれていて、高校時代の担任やクラスメートの名前すら曖昧です。
そして、過去をふりかえろうとすると、無為に過ごした時間、その時の無気力な感情に苛まれそうで…すこし恐ろしいのです。
そこでもっと過去に戻って、ちいさな子どものころはどうだったかと思い返すと、絵が好きだった祖母のこと、昔住んでいた家から見えた景色、夕焼けを見てこのピンクと紫の混じったような色が好きだと感じたことなど、ノスタルジックな記憶が思い起こされます。そうすると、なんとなく穏やかで暖かな気持ちになってきました。

過去には良い記憶もあれば、忘れたい記憶もあります。わたしの過去には、「これを成し遂げたから、今の自分を誇れるのだ。」と語って聞かせられるような、満足いく素晴らしい功績も残っていません。
しかしいくつかの記憶をこのように重層的にふりかえることで、では「今の自分はどうだろう?」と、対比としての現在が浮かび上がってきます。
今の自分自身とかつての自分を比べれば、たとえそれが亀の歩みであっても進歩していると捉えることができます。それは心の中で過去と現在を行ったり来たりしているうちに、変化や成長を求める気持ちが自分のなかにあることを自覚できたからです。

過去をふりかえることで、未来に対して前向きな気持ちを持てていることに気づきました。
わたしにとって将来はまだはっきりと像を持ちません。しかし最後には幸せになるための道のりを歩んでいるのだと信じて、この日々を送っていきたいと考えています。