地中に咲く花

皆さまこんにちは、船木です。本日はある本を読み終えての所感をお話ししたいと思います。

アート思考。教養知識としてのアートや作品についての上手下手の評価ではなく、「作者はどのような視点と意図でこの作品を制作したのか」「作品を前に自分はどのように感じるのか」「そう感じたのはなぜだろうか」ということを深堀りしていく本書。

「当たり前だと思っていたことも、はたして自分自身の視点と基準で本当にそう思っているのだろうか」ということに疑問を持つ。自分自身に問い、その問いを丁寧に繰り返していくことで自分の内側にある“興味のタネ”が何なのかに気付き、そのタネから”探求の根”を地中に下ろしていく。

私自身、美術や音楽、舞踊といったいわゆる”アート”を極める道を歩んできたわけではなく、専攻や経験してきた仕事がクリエイティブな業界業種だったかと問われれば、それも”No”だと思います。しかし、アート思考とは限られた一握りの人々のものではなく、誰の中にでも存在していて、例え今は眠っていたとしても呼び覚ますことができる。本書読了後、改めてそう感じました。

以前から、私は人一倍「今何を感じているのだろう」「どうしてそう感じたのだろう」という問いや興味を持ち、不器用ながら自分なりに咀嚼しようとしてきたように思います。世の中や周りの価値基準に、自身の考えを当てはめようとしてうまくいかないことも多々ありました。しかし周りからの手ほどきも受けながら、少しずつ、確実に、自分の内側の”興味のタネ”を見つけ、”探求の根”を地中に下ろしていることを実感する今日この頃です。

たとえそれが、周りからは咲いていないように見えたとしても、自分すら気付かない”花”であったとしても、タネから根を伸ばす過程そのものが”花”であると私は思うのです。

あなたの”興味のタネ”は、何なのでしょう?
その”タネ”にどのようなお水や栄養を与えて、”探求の根”を地中に下ろしていき、どのような”自分だけの花”を咲かせたいですか?
問いや興味を持った方。よろしければこちらの本を手に取りつつ、ご自身の内側へと想いを馳せてみてください。

末永幸歩/「自分だけの答え」が見つかる 13歳からのアート思考/ダイヤモンド社/2020